お話マップ

カー君に視覚支援を始めてから、たくさんの支援ツールを作ってきましたが、方々からの一番評価が高いのがこの『お話マップ』です。
カー君に“人との距離感”を覚えて欲しくて作りました。
(いろんな人の名前を付箋に書いて、どこの人なのかを本人に貼ってもらい、間違っていたら直していく。)

自閉症の人は自分軸でしか物事をとらえられないので、他人から見た自分をいうのがわかりません。
私たちは、親しい人とか、上っ面だけの付き合いとか、あいさつするだけの人とか、プライベートなことまで話せる人とか、自分と相手の関係を何となく推し測って、いろんな人といろんな距離で付き合っています。
でも、それは目に見えないものであり、はっきり線引きされているものではありません。
自閉症の人は、そういうものを理解するのが難しい!

そんな人間関係を目に見える形にするとこうなりました。
曖昧なものを明確にする。多少強引に。。。笑

アイディアの元は、かの有名なK先生。
RセンターのDr.に見せた時、「こういう方法がわかりやすいとは言うけど、作ったのを見たのは初めて」と言われました。笑

これの出番が何度もあったと言うことは、それだけカー君がトラブルを起こしてくれたと言うことですが、今ではきっと、カー君の頭の中にこのマップがあるはずだと信じております!

社会に出たら視覚支援は無くなる?

「社会に出たら無くなるんだから、そんなものに頼ってはいけません!」
そう言って、視覚支援を否定するのを以前はよく聞きました。
今、そんなこと言ったら笑われますよ!
カー君は小学生の頃からカップラーメンを作れましたが、今日は初めてカップ焼そばを作りました。
母が留守の間に一人で…。
自動代替テキストはありません。シンクの中にあった食べ終わった容器

ラーメンと焼そばの作り方の大きな違いは、湯切りをすること。
容器の外装フィルムを外すと、中フタにとってもわかりやすい手順が書いてあります。
それを見ながらひと通り説明しただけで、出来ました
自動代替テキストはありません。
イラスト入りの優秀な手順書が当たり前にある!
「カー君にわかりやすいは、みんながわかりやすい」と言った人がいました。
これからの社会は、誰にでもわかる視覚支援は必須なのです
画像に含まれている可能性があるもの:食べ物
↑上のカップでできたのは、母のお昼でした。。。笑

支援ツール作成会

8年ぶりに、つみきの会と発達相談センターの共同で、
『支援ツール作成会』を開催しています♬

講義に始まり、DVD鑑賞で支援ツールの理解を深め、
共通課題で作成しているスケジュール。
なぜスケジュールを共通課題にしたかと言えば、
発達障碍の人を支援する時には必須アイテムだから!です。
スケジュールを見せたことがなくて、
「勝手なことばかりするんです~」とか、
「言うこと聞いてくれないんです~」とか、
「いつまでもこだわりとパニックがひどくて~」とか、
そんなことを言ってる人は、
自分が何の支援もしていないからだと自覚してくださいね。

カー君のサポートブックにある《こだわり》のページに、
【スケジュールが命!】と書いてあります。
カー君の生活には欠かせないものになっています。
注目して欲しいのは、三世代スケジュール(実は尊敬する方からのパクリ)
 ①親スケ ②子スケ ③孫スケ
日常生活の中に、ここまでが当たり前にあるようになると、
親子共々、とっても生活が楽になります♬
2016/6/3

働くためのチェックリスト

数日前、カー君の職場用ファイルの中に、
見覚えのないノートを発見しました。
こっそり中を見てみると、
『働くためのチェックリスト』って書いてあります。
カー君の今の職場には、
休日には、デイサービスの子供たちがたくさんいます。
前の職場でもそうだったんですが、
カー君、子供がたくさんいる場所が苦手です。
特に、自己コントロールがきかない相手にイライラして、
自分のコントロールもきかくなくなり、
それが態度に出てしまうこともあります。
だけど、カー君はそれが良くないことだと知っています。
自分が我慢しなければいけないんだと思っています。
GWに入る前あたりに、そんなようなことを言ってました。
「チェックリストを作ります。」って。。。
そして、「チェックリスト作りました。」って。。。
「誰が作ったの?」って聞いたら、「自分で」って。。。
一般企業で働いていた頃、周りの理解が全く得られない中で、
とにかく、カー君に自分をコントロールしてもらうしかないと、
『働くためのチェックリスト』をジョブコーチに作ってもらいました。
それを職場の方にチェックしてもらっていたのですが、
リストにある項目はクリアしても、次々に項目が増え続け、
結局、効果なしと判断されて、やめられてしまいましたが(-"-)
カー君、それを覚えていたのかな?
でも、今度のは自分で作っているから、
自分の頑張るモチベーションにはなっているんでしょうね。
それに付き合って、サインをしてくれている職場の方に感謝♬
追記:『チャレンジ日記』の社会人バージョンのようなものかな?
2016/5/9

自転車の自己管理

前にも一度教えたけど、口で言っただけだったし、
その頃は、まだ自分で修理代払ってなかったし、
全く理解していなかったのね。。。
って言うか、それで理解できるはずないって、
知ってるよね?私。。。(><)
カー君の大事な移動手段である自転車。
多分、一生お付き合いしていくものだから、
自分で管理できるようになって欲しい!
どうやったら伝わるだろうか~~って散々考えて、
出てきたのがこれ位のことって、、、はぁーー(ToT)
でも、何もしないよりはマシかと思うので、
カー君に読解力があることを期待して、作ってみました。
(自分の指で…)は後から付け足したんですが、
なぜかと言うと、これを見たカー君が、
「自転車の点検に行ってきます。」って(^^;
昨日修理してもらって、今日は行かなくていいし。
時々って書いてあるでしょ?と言ったけど、
そうじゃないよね。
一番最初は、自分で確認するんだよ!
2015/11/5

一昨日作った、カー君にわかって欲しい
『自転車にまつわる注意事項』
どうしても自分の中でしっくりこなくて、
昨日、一日かけて作り直しました。
『自分で自転車の管理をする!』
やっぱり、文字だけよりも画像があった方が良いよね!?
何に注意して、どうしたらどうなって、
どうすれば良いのかは、自分で判断できるように!
前に作ったのと、どっちが良いかは、
カー君に決めてもらおうと思って見せると、
「両方貼っておく」と言いました♬
2015/11/7

夏休みの自由研究

今更ですが…夏休みが始まって随分経ってしまいました。
夏休みの自由研究は、息子の宿題であり、母の宿題でもありました(><)
今となっては懐かしい。。。(笑)

本当は、夏休み前にアップしようと思ってた記事ですが、
すっかり忘れておりまして・・・
今年の参考にはならないと思いますが、
息子が、小1~中3の9年間、夏休みの間、毎日欠かさずやった自由研究の発表です!

小1
 
日付と天気を自分で書いて、新聞の『きょうの天気』欄を切って貼る

小2
翌日新聞の『各地の気温』を切って貼り、金沢のものを記入+ひとこと日記を書く

小3
当日の『きょうの天気』と翌日の『各地の気温』で、予報と実際の気温の違いを見る

小4
新聞発表の最高気温と最低気温を折れ線グラフにする

小5
空の様子をデジカメで撮影して、新聞発表の気温をパソコンに入力する

小6
小1からの記録を、6年間分の夏休みの天気と気温を一覧表にまとめる(平均値も出す)

ここで、自由研究は終わりだと思っていた母でしたが、
翌年、中学生になっても、「やります」と言い出した息子(^^;

中1
新聞発表の気温に加えて、実際にいろんな場所で毎日の気温を計って調べる

中2
午前と午後の2回、気温・気圧・湿度を調べ、それによって天気がどう動くのかを観察

中3
その年の、気温調べと空の様子の撮影

小1からの9年間分の“夏休みの気温”のまとめ

それを折れ線グラフにする
・・・というフルコース

「夏休みの天気&気温調べ」という、それだけのお題目で、これだけのことをやりました!

毎日やるのは息子ですが、何をどうやってやらせるかを考えるのは母。

その時の、学校での学習も織り交ぜながら、あの手この手でアイディアを絞り出し、
時には、先生にアドバイスもらったりして、何とか、やり続けさせることができました(^^)v

ちなみに、息子のこの自由研究
小2から中3までの8年間、毎年、市の科学研究の部門で入選して、
表彰状を8枚持っています\(^o^)/

お出かけメモ

今週、カー君と療育センターへ行くことになっています。
カー君と療育センターへ行く時は、
大抵、その後ランチをして帰るので、
カー君から「ももやへ行きます。」とリクエストがあり、
そこまでは、数日前からスケジュールが決まっていました。
そして、昨日の夕飯中に「ももやから家に帰りますか?」
と聞かれたので、「帰りますよ。」と答えました。
最初は「一緒に帰ります。」と言ってたカー君が、
ふと思いついたように「学校に行きます!」と言いました。
今朝、昨夜のうちに学校の先生にアポイントを取ったカー君が、
もう一度「学校へ行きます。」と言うので、
「わかったよ。でも、学校へは一人でバスで行ってね。」と言うと、
「ももやは?」「お母さん家に帰る?」と混乱し始めたので、
久々にメモに書きました。
なんか懐かしい(笑)
昔々のお出かけには、必ずこうやって行き先をメモに書いて、
それを持って車に乗ったものです。
そうすると、順番が変わったり、時間が無くて行くのを止めたり、
急にどこかに寄りたくなった時も、
書いて知らせれば、すんなり受け入れてくれるんですよ♬